DLEエンジンを取り扱い始めて、最近多い問い合わせがニードルの調整方法。
エンジンの説明書には、新品の状態からのニードル調整だけが書いてあります。
新品のエンジンだけならこれで十分なんですよね。
でも、いろんな理由でエンジンを分解する方が多い。
基本的に、エンジンを分解される方はエキスパートだと思っていたんですが、そうではないみたいなんですね。
今まで、グローエンジンを徹底的にやって来た人なら、考え方は同じなんで問題無いはずなんですよ。
でも最近は、グローエンジンしないで、即ガソリンエンジンと言う方もいるみたいです。
ここで、基本的なニードル調整です。もちろん、ブレークインが済んでいる事が前提です。
Lo側のニードルを多い目に開けておきます。
もちろん、Hi側も開き気味。
この状態でスタートします。
まずは、エンジンをスタートしてフルハイの状態でHi側のニードル調整をします。
十分時間をかけて、フルハイで調子良く高回転を続けれるようにニードル調瀬します。
そのあと1800回転以下にキャブを閉じます。
このとき、回転が落ち着かずに回転が徐々に落ちてエンジンが止まるはずです。
Loニードルを1/8回転閉めて見ましょう。
同じようにすれば、スローの時間が長くなるはずです。
それでも、止まる場合は、同じようにLoニードルを閉めて行きます。
もし、この時スローの時間が長くならない場合には、Loニードルが十分に開いていない可能性があります。
この調整を繰り返して、スローが安定するまで繰り返して行けば、回転は1500回転以下に落とせるはずです。
逆に、スローで一旦回転があがって止まる場合にはLo側が閉まりすぎています。
もちろんエンジンが止まるまでに、Loニードルを触れば、再度エンジン始動をしなくて簡単なんですが、エンジンを止めずに調整するのはペラではじかれる可能性があるので、ここでは書けません。
自分の責任で、危険である事を理解して行ってください。
Lo側をしぼったら、Hi側も調整しないといけない可能性もあります。
必ずHi側を調整してからLo側の調整を行いましょう。
この調整方法は、ガソリンエンジンだけでなくグローでも同じです。
この方法で、調整出来ないなら、エンジン自体に問題が有ります。
また、ニードルの調整が敏感すぎる場合には、オイルの量に問題が有るかもしれません。
ちなみに、私はホームセンターで売っている混合ガソリンしか使いません。
少し割高ですが、いつも同じ品質の燃料を使う事が出来ます。
燃料の劣化など、その他の条件で調子が悪くなる事を除けたいからです。
自分で混合ガソリンを作った場合には、微妙な配合の違いや燃料の酸化などがエンジンの調子を左右する可能性があります。
ホームセンターで、同じブランドの混合ガソリンを買えば、ニードル調整がエンジンの性能を左右していると考えられるでしょう。
ホームセンターの混合ガソリンは添加剤などが入っており、エンジン、特にキャブを奇麗に保ってくれます。
芝刈り機などはシーズン終了後、次のシーズンまで何もしなくても一発でエンジンかかるでしょう。
オイルが酸化すると黒くなり、どろどろとした状態になります。
これが原因で、キャブがつまるトラブルは結構多いんですよ。
こうなれば、キャブをばらすしか奇麗にする方法は無くなってしまいます。
こんな感じで、私はエンジン調整しています。
エキスパートでない限り、エンジンは,出来る限りばらさない方が良いですよね。
たぶん、どんなエンジンメーカーに聞いても、同じ答えだと思いますよ。
PS
ニードルの調整方法、新しくしました。
この方が分かりやすいですよ。
新しいのはコチラ。
http://toms.weblogs.jp/blog/2011/06/dle%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AB%E8%AA%BF%E6%95%B4.html