4月からテスト飛行を続けてきた新製品「Ka-8b」がついに東京ショーで発表されます。
一般にスケール機は実物をそのまま小さくするだけだから、それほどテストする必要は無いだろうと思われがちです。
しかし、マニアのスケールモデルでは無く、製品として販売する場合には多くのテストと改良が必要になってきます。
今回のKa-8bも例外ではありません。
スケール機ですから、見た目を大きく変える事が出来ませんよね。
今回大きく変えたのは、翼型。
下面のへこみを残して、そこそこ走る翼型にしました。動力を持たないグライダーは、自分で前に進まないと浮く事が出来ないんですよ。
いくら揚力の大きな翼型でも進まないと揚力は生まれません。
主翼後縁の厚さも薄くないと抵抗になって前に進めなくなっちゃうんですね。
他にも水平尾翼の面積や胴体剛性も改良しました。
今回は、胴体剛性が肝でしたね。
鋼管羽布張り胴体をそのまま木製に置き換えると剛性不足になりやすい。
今回も、滑空性能がそこそこ良くなったのに、サーマルに入ってサークリングが出来ない症状が出たんですよ。
結局胴体の剛性不足。胴体のねじれ剛性をあげてやることで解決しました。
グライダーに限らず他社で販売されている機体で胴体の剛性不足の物って多いんですよ。
スケールエアレーサーとして売られていてパイロンターンがうまく決まらないあの機体もこれが原因ですよ。
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