静岡ショーで発表する、この機体です。
へっ?と、思ってる人も多いでしょう。
マサラですね。
翼長3.5mの大型グライダーとして破格の値段で人気なんですよ。
でも違いが有るのですが、解るかな?
そうです。胴体が違います。
約13センチ長くなってます。
ただ長くなっているだけでは有りません。
勿論、前作も発売までには十分なテストをやってたつもりなんですけどね。
当時は、大きさによる飛行性能の良さでごまかされていたんですね。
飛ばし込んで行くと、欠点が鮮明に見えて来るんですよ。
マサラ2の変更点は3つ。
まずは全長ですね。
次に、スラストライン。
大幅に上に上げています。
前のデザインでは、機首がドロップしていて、
短かった事との弊害で、ダウンスラストが大きくなっています。
効率悪いですよね。推力によっての機首上げをダウンスラストを大きくする事で消していました。
テールモーメントを増やす事でテールヘビーになりやすいので
機首を延ばしましたが、同時にダウンスラストも減らす事が出来ます。
加えて、スラストラインも上げたので、もっとダウンスラストが減らせます。
スッキリ、格好良くもなりましたよね。
3つ目は、垂直尾翼の翼型です。
以前のデザインでは、ヨー方向の安定性を出す為と胴体の短さをカバーする為に
垂直尾翼を厚めにして空気抵抗を増やしていました。
しかし、この方法だと、強風時や乱流時に機体のヨー方向の安定を保てなくなってしまいます。
胴体を長くする事でこれらの欠点を解消出来るので、垂直尾翼の抵抗も減らす事にしました。
結果として、飛行性能のアップとなりました。
主翼は全く変更していないのですが、サーマル内でのサークリング性能がアップ。
全体としての空気抵抗の低下も滑空性能を上げています。
ダウンスラストを減らした事に寄るモーターオンでの上昇性能も上がりました。
滑空時の風切り音も減っていますので空気抵抗が減っている事も解ります。
良い事尽くめなんですが、ただ一つ欠点はコストアップ。
長くなった分、コストアップになります。
円安の影響も大きいですね。
でもそれ以上の性能アップが有りますのでマサラ2は、きっと満足してもらえると思いますよ。
マサラを持っている人には、胴体だけのバージョンアップが喜ばれるかもしれませんね。
検討してみましょう。
実際には、垂直尾翼の翼型が変わった事に寄る水平尾翼の改造も必要なんですよ。
でも、もっと大きな最近の問題は生産予定の遅れと品質。
去年の東京ショーで発表した製品もまだ出せてないですからね。
コレを発表して、いつ出せるのと言う声も聞こえてきます。
頑張っていますので、もう少し時間をください。
PS この写真は、私が撮ったんですよ。良い写真でしょ。
今までは、私が操縦して伊東が撮影していたのですが、
20年ぶりのカメラマン復帰です。
体力不足を、痛感しました。(笑)